補助錠取付・バール対策の具体的な施工例のご紹介です

 

この写真は、空巣の被害にあわれたスナックの入口ドアの錠前部分です。飲み屋さんが多く営業されてるテナントビルの中の一室、この時は同じビルのこの部屋以外のテナント数件も同時に被害にあわれてしまいました。

こちらのビルオーナーさんは比較的防犯意識の高い方で、ピッキングの被害が増えはじめた頃に、従来のピッキングに弱いカギからピッキングしにくいタイプのカギにシリンダー交換し、なおかつドアの隙間をふさぐガードプレートを取付してあったりと、比較的防犯には力を入れておられたようです。

しかし、ドロボウはテナントの営業時間が終わった早朝、鍵穴をねらうピッキングではなく、バールでドアと錠前自体をこじ開け破壊して侵入、店内の金品が盗難の被害に遭ってしまいました。

報道等ではピッキングという言葉ばかり印象に残りやすく、いかにもドロボウのほとんどがピッキングというカギ穴狙いの手口で侵入すると思われがちですが、実際にはそうではない事を今回のケースが示唆していると思います。

実はこのバールを使った手口は、オフィスビルや飲食店等でよくある犯行パターンなのです。人気の少ない日曜の朝や、週休2日が一般化してきた今日では土曜早朝などに被害が合うケースが増えています。

また、ピッキング対策ということで防犯性の高いキーシリンダーを備えた錠前が普及してきた事により、ドロボウの手口もよりいっそう手荒な悪質なものになってきた現れであるともいえるでしょう。オフィスや店舗にとどまらず一般住宅やマンション等でも被害が出ております。残念ながら今後このような手口はより一般化してくると思われます。

今回のケースでは、ピッキングの危険性以前に、もともとついていた錠前がバール破壊等に弱いタイプであった事で、ドロボウのターゲット=入りやすい物件にされてしまったと思われます。被害以前にこじ開け対策として取付してあったドアの隙間をふさぐガードプレートも、実は簡易的なものでドロボウの用いる大型のバールに対しては残念ながら強度不足であったようです。

そこで、当店が行った対策として、

1.破壊された錠前を新品に交換、ドア・枠の破損部分を補修、またバール等に対し強力な抵抗力をもつ、強化型のガードプレートを選び、なおかつ規定の取付法に加え、固定箇所を増やし破壊行為に及ばれても簡単に壊されぬよう、強固に取付けいたしました。

2.破壊行為に強い面付形の補助錠を新設、破壊行為に及ばれてもドロボウが力を入れずらいように、ドア上部の高い位置に取付いたしました。外開きの扉の場合、この面付タイプの錠前をつけることによりドアの防犯性を大幅にアップさせることが出来ます。

上記の対策によって、ピッキングのみならずバール破壊等のドロボウが用いる様々な手口に対し、開けられにくく壊されにくい、つまりドロボウに狙われにくい防犯的に優れたドアにすることが出来ました。

また、今回のケースではオーナーさんの希望により、キーの本数が増える事を避ける為に、1本のカギで上下2つの錠前を施・開錠できるようなキーシステムのシリンダにて取付をいたしました。

 

 

※施工・被害の事例などは、全て施主様のご了承を得た上で掲載させていただいております。

 

 

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