バイパス開錠 (カム送り)について
警察庁の発表でご存知のとおり, ある特定の機種の錠前について、
従来多かったピッキングやバール等以外の新手の侵入手口が懸念されております。
これは「バイパス開錠」「カム送り」と呼ばれる手法で、
キーシリンダー周囲の調整リングとドアの隙間から,特殊な工具を用いて、
ドアに内蔵されている錠前本体を操作し、カギを開けてしまうといった手口です。
対策方法は?
対策として、もっとも有効なのは、バイパス開錠が不可能な面付補助錠を取付し、
ワンドアーツーロックにすることが何よりも望ましいでしょう。
これは今回のバイパス開錠のみならず、ピッキングやバール等を用いた暴力破壊や、
ドアそのものにドリルで穴を開け、特殊な工具を挿入し室内側のツマミを操作して不正開錠してしまう「サムターン回し」といった手口などに対しても一番有効な根本的な防犯対策といえます。
また、補助錠の取付が出来ない場合は
1.ドアに内蔵された錠前本体に対策部品を取り付ける
2.錠前本体を対策された製品に交換する
3.シリンダーリングの遊び(すきま)を少なくする調整リングを取り付ける
等があります。応急処置的には3のリングにより工具の侵入されにくくする方法となりますが、
本質的な対策としては、1または2の対策を行うべきでしょう。
対策部品については店頭にて部品販売や取付アドバイスをさせていただいております。
お客さまご自身でDIYされる場合、錠前本体の取り外し作業が伴います。
シリンダー交換作業より、若干複雑な作業となりますのである程度の機械・工作等の
ご経験があるお客さまにのみお薦めいたします。
対策方法や対策部品については、錠前のメーカー・機種により、
異なりますので、お問合せの際は、お使いになられてる錠前の機種をお調べの上
お問合せください。
当店でお客様のお宅にお伺いして、バイパス対策作業を行わせていただいた場合の
費用は部品代・出張作業料あわせ総額¥7000前後となります。(錠前本体対策+リング取付)
なお、シリンダー交換・補助錠取付等の作業をご依頼いただいた場合については
その作業と同時に上記の対策を追加料金(\7000前後)無しで行わせていただいております。
是非この機に防犯対策の強化をお考えになってはいかがでしょうか。
(2002年7月以降、当店でシリンダ交換・補助錠取付させていただいたお客様については全て、
上記の対策を既に実施済みです。ご安心ください。)
バイパス開錠の可能性のある錠前機種については下記のメーカーHPにてもご確認いただけます。
・美和ロック 株式会社
・株式会社 ゴール
・株式会社 ショウワ
・合資会社 堀商店
・日本ロック工業会
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